立教大学体育会水泳部、部員諸君へ:
新学期の授業が今日から開始となり、例外的な状態ながら大学の新たな学年が始まりました。水泳部部長として、この機会に皆さんにメッセージを送りたいと思います。
まず、今年入部した1年生の皆さん、入学おめでとう。そして、水泳部へようこそ。
今年創部100周年を迎える立教大学水泳部の第二世紀第一世代である皆さんは、プールや合宿所での練習など通常の部活動休止や競技大会の中止という状況から出発しなければならなくなりました。いたしかたないこととはいえ、皆さんを迎える私たち全員が残念な気持ちで一杯です。
2年生から4年生までの部員諸君にとっても、こうした新年度のスタートは思いもよらぬことだったと思います。今後の競技大会も含め、多くが白紙状態である今、具体的な目標を見失っている部員も少なくないと思います。コンディションの維持すら容易ではない部員がほとんどではないでしょうか。
私にとっても「未曾有」の体験である今の状況が今後どれだけ続くか、予断を許さないものがあります。しかし、元気を出しましょう。このような見通しの立たない状況だからこそ、状況が少しでも通常に戻ったときに十分に活躍できるよう、毎日を大切に過ごしてください。
健康管理は最も重要です。生活のリズムを崩さず、自己管理を徹底してください。しかしすべてを自分だけで抱え込むことは不可能です。このような時こそ、部員同士の協力が大切になります。互いに助け合うことで、この状況を全員が無事に乗り切れると信じます。
どうか、この状況を自分を人間的にも高め、水泳部の団結をさらに強める絶好のチャンスととらえてください。そのために、総監督、監督、コーチ、またOB・OG会の先輩の皆さん、そして私もまた、皆さんを力の及ぶ限りサポートします。何でも相談してください。
先ずは、4月30日から始まった春学期の学業に落ち着いて取り組み、今後の事態の変化を待ちましょう。今年度の皆さんの活躍を期待しています。
立教大学体育会水泳部 部長 前田良三(文学部教授)