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昭和21年卒、戦前戦後の立教大学体育会水泳部のみならず、日本水泳界を牽引した白山勝三先輩が、8月16日に101才でお亡くなりになりました。謹んで御冥福をお祈りいたします。
白山勝三先輩は、立教大学体育会水泳部元監督、体育会水泳部OBOG会長を歴任。戦後の立教水泳部の復興にご尽力なさいました。
また、マスターズ水泳に於いて「4x25mリレー・4x50mリレー」で、短水路日本記録メンバーとして名を連ねております。
日本選手権歴代選手権獲得者 昭和21年第22回大会
マスターズ水泳日本記録(短水路)
2010年3月、水泳部グアム合宿30周年記念(グアムにて)
左より梶谷コーチ・白山勝三先輩・安部水泳部現OBOG会 会長・根岸コーチ
水泳部80年史より。
昭和21年、碑文谷の日大プールで日立明3大学水上が開かれた。日大の古橋廣之進が400m・800m自由形に登場、これに優勝し、日大のために点を稼いでいるが、日大は、これに続く選手の足並みが揃わず、立教が戦後第1回の3大学を制し優勝、日大は明治に次いで3位であった。立教は太田光雄、岩合 傳、白山勝三、杉山祐二らが、ぞくぞく復員、復学して東長崎のプールへ帰って来た。伝統ある立教大学水泳部の戦後復活の時である。
競技会では100m、200m自由形優勝 太田光雄(1分03秒3・2分24秒4)、200m平泳優勝 杉山祐二(2分59秒4)、800mリレー優勝(10分28秒8)、300mメドレーリレー優勝(3分47秒0)、得点は立教58点、明治54点 日大38点であった。
古橋氏は後に日経新聞の「私の履歴書」の中で当時の事に触れ次のように語っている。「すでに明大と立大は戦前から泳いでいた連中が復員しており、強い顔ぶれが揃っていた。立大には高知商でならした岩合 傳や太田光雄がいた」。この年、復活最初の日本選手権は8月9日から3日間、宝塚プールで開催された。まず100m自由形に1分02秒2を出した太田光雄が優勝、本田武次も3位(1分03秒2)に入った。200m自由形は白山勝三が優勝(2分22秒6)を飾った。
また昭和21年、第22回日本選手権200m自由形にて優勝など輝かしい記録を残しています。
NHKで「まぼろしのオリンピック」という番組を放送していました。学徒出陣のために記録会まで参加したのにオリンピックに出資出来なかった白山勝三さん96歳(放映当時)。白山さん自身は特攻部隊に入り出撃する直前に終戦を迎えたそうで、仲間が多く亡くなったとのこと。
コンセールルミエールフルートアンサンブル コンセールルミエールのブログより記事を引用させていただきました。(文責:S54年卒 福田)